今からでも遅くない。思い立ったが吉日

12日目~

 これといった趣味も無く、ついでに出不精が乗っている自分の引き出しに蓄積されたモノも放出できるコトも仕舞われていませんでした。
寂しい生涯を送ってきていた事実に愕然とすると、机にへたり込み半ベソをかいて凹むこと数分…
このまま眠りについてしまえば気が休まる筈だと落ちかけたが何処からともなく天の声が。

『立て…立つんだ与太郎!お前は何の為にココ迄来たんだ…自分を変えるんじゃないのか…』

そうだったぁ~。

今の今迄を無駄に時を過ごしていた日常を打破するべくコイツを購入したんだったぁ。

両方の意味で目が覚めたからには何としてでも案を絞り出さなくては。

 過去を遡っても出てこないならこれからを呟けばいいのかも。
だとしても大して変わり映えのしない毎日が題材ではやってるコッチ側が飽きるのが目に見えてる…
ならばオヤジがパソコンに弄ばれている状況を報告がてら投稿すればいいんじゃね?。
こうしてやっと目的を見出したのです。

 先ずは文章を書くといっても学が無く、育ちも悪いのでかしこまった言い回しを駆使するのは無理。
かと言って普段通りの口振りでは只のチンピラ言葉になり兼ねないのでチョットだけよそ行き口調で挑むと決意した後、
スタートメニューからメモ帳を探し出し開いて記憶を遡り、箇条書きで打ち込む。

 お次は時系列に並び替え個々をブラッシュアップするのだがこれが頭を悩ませる。
何せこの様な備忘録的な作業を前提にしていなかったので記憶が曖昧で……
コピペを繰り返し、ある程度の辻褄が合った所で一休憩。
それにしても思い出すのに時間が必要ってのは年取って記憶力が低下している証拠。

 更に内容を公開出来るまでの文章に仕立て上げるのに一苦労。
適切な言葉を絞り出すべく頭をフル回転させるのでこめかみ辺りが痛みだすがこれを助けてくれる変換機能は便利ですなぁ~。
うろ覚えの意味や漢字をフォローしてくれますもんね。
そのお陰で何とか形になってきたが納得できるまでは…

 何せ中学の卒業文集を三行で済ませた男にとって文章作りは結構大変。
仕上げは投稿する際のインスピレーションに任せることにして切り上げ、メールの確認や家に届いた郵便物をチェックする。

これは世間を断絶していたに等しい生活を送っていた私にとってはとても新鮮でした。