ポイントサイト-4

あいつが死んで俺もこのサイトに登録してたのを白状して
冗談半分でやった事にすれば松真は怖がってサイトを離脱する筈だ。

そうだ、きっとそうだ。

じゃあどうやって辻を殺すかだな。

一刻を争う事態だが、明日会社から離れたあいつが
出張先で死んだとしても信ぴょう性に欠ける。
だったら明後日の朝一だ。明後日の朝礼なら公衆の面前だし、
その最中で逝っちまえば俺も松真もその場に居るから信用に値する。
いや、確実に信じ込ませないと俺の身が危なくなる。必ず説得する。

よし、やってやる。
[毒殺]をクリックして…
実行日は20××年10月8日…
時間は9時10分……

―数分後―
メールだ。

<△△から重要なお知らせ>
 ご請求内容確定のお知らせ
 日頃より当サイトをご利用いただき誠にありがとうございます。
 お客さま情報ページにご登録いただいたアドレスへ
 ご請求内容確定のお知らせメールを配信しております。
 以下の申請の確認が完了しました。
 20xx年10月8日9時10分には反映されますので
 今しばらくお待ちください。
 申請対象:辻雄一郎
 申請内容:この世から抹消
 今後とも△△をよろしくお願いいたします。

これで…これで俺は助かる…

―翌日―

「おはよう」
「お、おはよう」
大丈夫だ。松真はいつもの朝と変わらない。
もし俺にあのサイトを通じてなんかしていたら多少なりともギクシャクする筈だ。
その素振りは見られない、大丈夫だ。

「おはようございます。これどうぞ」
「あ、ありがとう」

あれ?あんな女子社員居たっけな。
しかも俺にだけのど飴を寄こしてどっか行っちまった。
ま、いっか。いただきまぁす。お、うまい。

―9時5分―

「皆さん、おはようございます。それでは本日の業務報告を主任か……」

あ、あれ?苦しい……くるしい……くるs……
バタン!

―10月6日、松真寿志宅、22時半―

今晩中にポイント還元に辿り着いてやる…

―10月7日、松真寿志宅、1時―

なになに、ふむふむ、よし、毒殺だ。
えぇ~っと、実行日は20××年10月7日…
時間は9時10分……
よし、これで高校時代おれを散々イジメた矢野浩文を殺せる……

―10月7日、辻雄一郎宅、9時8分―

「貴方が出張の間にまた一人消しておいたわよ。
こうでもしないと貴方がリストラされてしまいますもの。
ポイント還元のシステムを知らずに書き込みしてても
あなたにとって良い結果は訪れないのよ。でも良かったわ。
秘密の質問を私との思い出の場所にしていてくれて。」

雄一郎の書斎にあるパソコン画面にはメールが届いていた。

<△△から重要なお知らせ>
 制裁完了のお知らせ
 日ごろから△△をご利用いただきまして、ありがとうございます。
 申請されたポイント交換を下記の内容で執行いたしました。

【交換内容】
 執行日:20xx/10/7
 執行時間:9時5分
 執行先:水瀬誠人
 執行内容:毒殺